小熊ひと美 青森市議会報告NO.１２　令和７年第３回定例会

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２０２５（令和７）年第3回定例会
会期８月27日～９月29日

今議会ではこんなことを聞きました。

一般質問

１ 青森空港・青森港の特定利用空港・港湾指定について
２ 本市のPFAS含有の泡消火剤薬剤の状況について
３ 地球温暖化対策について
４ 松原地区のまちづくり：棟方志功記念館・プラネタリウム・青森空襲資料常設展示室・県立郷土館誘致について

決算特別委員会質疑

１ 地球温暖化防止活動推進センター委託料について
２ 花岡プラザ指定管理料について
３ 猫の不妊・去勢手術費補助事業について
４ 犬・猫等一時預かりボランティア事業について
５ 不妊治療費助成事業について

青森地域広域事務組合第２回定例会一般質問（９月30日）

広域管内のPFAS含有泡消火剤の保有量を質問

９月３日 一般質問

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１ 青森空港・青森港での自衛隊等の訓練について

　国は８月29日、青森空港と青森港を「特定利用空港・港湾」に指定した。これにより、自衛隊と海上保安庁は、青森空港と青森港でいつでも訓練が行えることになった。

　2022年改定の安保三文書の一つ、「国家安全保障戦略」による総合的な防衛体制の強化の一環として、有事の際に自衛隊や海上保安庁が円滑に空港・港湾を利用するため、平素から訓練を行うとし、全国40施設を「特定利用空港・港湾」に指定したもので、滑走路や岸壁の整備が進められる。

　今後自衛隊と海上保安庁は、❶災害時 ❷弾道ミサイルへの対処 ❸自衛隊・海上保安庁の航空機・船舶の不測の事態への対処を想定し、青森空港では戦闘機や輸送機の離発着、資器材・人員の展開、青森港では輸送艦や護衛艦の離岸・接岸、避難や部隊の積み下ろしなどの訓練を年数回行う予定。武器・弾薬などの危険物も扱う。

　昨年の外交防衛委員会では、「特定利用施設での米軍の利用の可能性もある」と防衛大臣が答弁している。

【質問】 空港・港湾の管理者は県だが、市が国の説明を受けた際、不明な点等を国に確認しているか。その内容を示せ。

【都市整備部長】 訓練の住民への事前の周知について、❶住民への影響が大きい訓練は個別に関係自治体の合意を得てから実施、❷事前に県の危機管理課に連絡するほか自衛隊のHPで告知するとの回答があった。

【質問】 県は国に特定利用の了承を伝える前に、青森市民への説明や意見交換を行ったのか？

【都市整備部長】 県は空港・港湾関係者に説明を行い、特段の反対はなかったと聞いている。

【質問】 自衛隊・海上保安庁が施設を利用するのは、具体的には❶災害時❷弾道ミサイルへの対処❸自衛隊・海上保安庁の航空機・船舶の不測の事態とされている。弾道ミサイルと言えばまさに「武力攻撃事態」であり、自衛隊等の航空機や船舶の不測の事態と言えば単なる航空機事故や海難事故を指すとは考えにくい。市民の間に、特定利用空港・港湾に指定されれば、有事の際攻撃対象となるのではないかという不安の声があるが、これに対する市の考えは？

【都市整備部長】 国のＱ＆Ａによれば、「特定利用の指定によって自衛隊・海上保安庁による平素の利用に大きな変化はなく、そのことのみによって当該施設が攻撃目標とみなされる可能性が高まるとはいえない」とされている。

【質問】 指定を受けたことで、国が必要となれば、いつでも、何回でも訓練を受け入れなければならず、情勢によっては訓練回数が増えることも考えられる。民生の空港・港湾で軍事訓練を行うことに対して市民の間に不安があるのは当然だ。利用者や市民の不安解消のために、今からでも市民や議会の声を県や国に伝えていくべきと考えるが市の考えは？

【都市整備部長】 国や県が県民・市民に説明をすることが重要であると考え、市独自での意見聴取は考えていない。

意見・要望
国のＱ＆Ａでは、訓練内容・規模によっては通告なしで訓練を行うケースを示唆している。武器弾薬を扱う危険な訓練も含まれ、青森市上空に飛来する戦闘機の騒音も問題となる。訓練の実施計画を必ず事前に住民に知らせるよう、国と県に厳重に申し入れ、回答を求めるよう要望する。市民の安全を守るという決意で毅然とした対処を望む。

２ 本市のPFAS含有の泡消火薬剤の状況は？

　前議会に引き続き、全国の軍事基地等からの漏洩で水道水への混入が問題化するPFAS入り泡消火剤を取り上げた。

【質問】 PFASを含む消火薬剤の、消防本部及び民間事業者の保有状況とその目的を示せ。

【総務部理事（消防長）】 青森消防署は石油備蓄タンク等の油火災に備え10,550ℓを保有。民間では立体駐車場９施設、ガソリンスタンド14施設の合計約5,000ℓを保有

３ 地球温暖化対策について

【質問】 脱炭素先行地域の募集に向けた市の考えを示せ。環境部長 募集に向けた事業者との協議調整の環境が整っていない。整った場合には応募を検討する。

【環境部長】 募集に向けた事業者との協議調整の環境が整っていない。整った場合には応募を検討する。

【質問】 自治体新電力設立の考えはあるか。

【環境部長】 具体的な検討状況にない。国県等の動向を踏まえ、必要に応じて検討していく。

４ 松原地区のまちづくり（統合施設整備）について

【質問】 青森商工会議所から棟方志功記念館の取組促進の要望書が提出されたが、今後の市の取り組みを示せ。

【教育委員会理事】 関係識者検討会議で再生計画をまとめる。

【質問】 ①プラネタリウム②青森空襲資料展示室の扱いは？

【教育委員会理事】 ①デジタル映像システムの導入、現行投影機の保存と展示②良好な保存、活用方法を整理する

【質問】 県立郷土館の新整備場所に関する市の考えは？

【教育委員会理事】 災害リスク、入館者の増加、交通・観光の観点から最適なエリアを県に示した。

９月１２日 決算特別委員会

１ 地球温暖化防止活動推進センターについて

意見・要望
昨年３月のゼロカーボンシティ宣言以降の活発な活動を期待をしたが、実績は「地球温暖化対策実行計画」の改訂と、環境フェア等の委託啓蒙事業中心で、余り進展が見られない。啓蒙だけでなく事業者と市民とを巻き込んだスピード感と実効性のある施策を期待する。

２ 花岡プラザ指定管理委託料について

意見・要望
湯量不足解消のための、新温泉井戸掘削事業は完了までにあと１年かかる。その間、井戸水の加温で湯量を補うことも含めて、改めての検討を要望。

３ 猫の不妊・去勢手術費補助事業について
４ 犬・猫一時預かりボランティア事業について

意見・要望
昨年から始まった犬猫の殺処分ゼロを目指す事業の実績を聞いた。不妊・去勢手術の補助実績は計70頭と予測どおり。一時預かりボランティア事業も登録者、預かり頭数ともに2年目の今年は大幅に増えている。今後も殺処分ゼロを目指すことを要望する。

４ 不妊治療費扶助について

意見・要望
不妊治療費助成額の不用額が1645万円あまりと大きいことから理由を質した。昨年４月の本市の事業開始後、７月から県が全額補助で事業を引き継いだ形となったため、本市は年度途中で事業を終了した。出生率向上に寄与する本市独自のよい取組であった。

主な議案の議決状況（議長を除く31議員で議決）

〇「日本非核宣言自治体協議会」への加盟を求める請願→
賛成12：反対19＝不採択 紹介議員＝立憲民主・社民会派（うち、蛯名和子議員が賛成討論）
賛成：立憲民主・社民３、共産４、市民ク２（奈良、工藤健）、無所属計３（相馬、山田、中村）
反対：自民ク８、創青会５、公明４、市民ク２（木下、竹山）

〇市内の小・中学校のトイレへの生理用品配置を求める請願→
賛成９：反対２２＝不採択
賛成：立憲民主・社民2（小熊、蛯名）、共産４、無所属計3
反対：立憲民主・社民１（藤田）、自民ク８、創青会５、市民ク４、公明４

〇市内小・中学校のモデル校で女子トイレに生理用品を設置し、児童・生徒へのアンケートを実施等検証を求める請願→
賛成９：反対２２＝不採択
賛成：立憲民主・社民２（小熊、蛯名）、共産４、無所属計3
反対：自民ク８、創青会５、市民ク４、公明４、立憲民主・社民１（藤田）

〇再審法（刑事訴訟法）の一部改正を求める意見書→
賛成14：反対17＝否決
賛成：立憲民主・社民３、共産４、市民ク４、無所属計3
反対：自民ク８、創青会５、公明４

〇生活保護基準引き下げ処分取消等請求訴訟の最高裁判決を踏まえた生活保護利用者への謝罪と早期回復を求める意見書→
賛成１４：反対１７＝否決
賛成：立憲民主・社民３、共産４、市民ク４、無所属計3
反対：自民ク８、創青会５、公明４

〇新たな県立郷土館の整備に関する意見書→
賛成31：反対０＝可決 全会一致

小熊ひと美
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