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2023年2月21日から3月24日の青森市議会2023年度第一回定例会のご報告をいたします。
今定例会では、4月末での退任を表明した小野寺市長が、八甲田周辺の(仮称)みちのく風力発電について、青森市として事業の中止を求める意向を表明しました。市民の声が背中を押して、前定例議会での全会一致の反対決議が一歩前進の力となりました。白紙撤回まで、もう一息!
3月7日一般質問
小熊ひと美の3月7日 一般質問動画はこちら
1 (仮称)みちのく風力発電事業の白紙撤回を求める
- 【質問】3月に予定される(仮称)みちのく風力発電事業の青森市での住民説明会で、市として白紙撤回を求めるべきではないか。今後県から求められる意見聴取の際には市長として重ねて反対の意向を表明する意向はあるか。
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【環境部長答弁】事業者の住民説明会開催にあたっては、本事業の抜本的な見直しとなっていないことから住民の理解を得ることは極めて難しいと認識している。昨年の第4回定例会での中止を求める請願の全会一致での採択および事業者からの誠意ある対応が早期に示されないことを踏まえ、今後同事業に反対する立場で対応していく。
2 雪対策について
- 【質問】高齢者世帯への寄せ雪軽減制度の概要と周知の方法、利用実績は?
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【都市整備部理事答弁】自力での雪処理が困難な世帯へは間口への寄せ雪の軽減を除排雪業者に指導している。町内会や委託事業者、民営委員と情報共有を図り、対象となる世帯への寄せ雪軽減に努めている。本年度は2月28日現在、森地区では310世帯、浪岡地区では195世帯の計505世帯の実績。
- 【質問】流・融雪溝計画のある15地域のうち、未整備の残り6つの整備終了には何年かかる見通しか。
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【都市整備部理事答弁】現在整備中の佃、篠田両地区の進捗状況を見極めながら総合的に検討する。
- 【質問】高齢化で流・融雪溝の管理組合が立ち行かなくなる地域が出ている。市の直接管理を含め、対応を検討するつもりがあるか。
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【都市整備理事答弁】地元の運営管理という条件で整備に着手している。一部組合では外部委託もあると聞く。その管理組合の状況に応じて相談対応する。
コメント
この深い雪こそが八甲田や陸奥湾の豊かな農水産物を育てる源。半年近く雪に悩まされる青森市だが、雪の対策いかんで市民の生活の質は大きく変わる。青森の素晴らしい夏。そして誰もが暮らしやすい冬も、青森市に実現したい。
3 青森市の地球温暖化対策
まさかの12.9%
- 【質問】日本も2050年までの温室効果ガス排出量ゼロをめざし、2030年の削減目標を2013年度比で46%削減としたが、本市は未だに31%削減目標のままだが、本年度の当初予算においても地球温暖化対策のための取り組みがいっさい見られない。どう対応するのか市の考えを示せ。
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【市長答弁】今後は県の温暖化対策推進計画との整合性を図りながら本市も計画を見直す予定。
- 【質問】このペースでは2030年までの46%どころか旧来の31%目標も無理なのではないか。今現在の青森市の温室効果ガスの削減率は何%か。
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【環境部長答弁】 最新の2020年度の削減率は12.9%。
- 【質問】国からはゼロカーボンシティ宣言が求められ、すでに全国831自治体が宣言を行っている。県都である本市もすみやかに宣言をすべきではないか。
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【環境部長答弁】積雪寒冷地域の本市では課題が多く、現時点においてゼロカーボンシティ宣言の予定はない。今後検討していく。
コメント
今後7年あまりで温室効果ガス排出量の46%の削減が求められているのに、本市の削減率の現状はまさかの12.9%。驚きの数値だ。寒冷地帯で対応が難しいというのであれば、同じ寒冷地帯の北海道や岩手などに学ぶべき。
退任する小野寺氏へ
一般質問の最後に一言
八甲田の風力発電事業については、今議会で反対の意向を表明されましたが、それまでは、この八甲田の風力発電事業や棟方志功記念館の閉館などに対し、市民の圧倒的な反対の声、高い関心を呼んでいたにも関わらず、市長として、ご自身の言葉ではっきりと見解を示すことはありませんでした。そのことはまことに残念に思っていましたが、今議会で初めて八甲田の風力発電計画に反対の意向を表明されました。僭越ながら、それは評価に値することだと思います。
県知事に立候補する決意を明らかにされたところでもあり、棟方志功記念館の問題についてもまた、市長の最後のお仕事として、県と財団と丁寧に話し合い、市民の声を重視した姿勢を示していただきたいと思います。行財政改革でご苦労されたと言われていますが、青森市民にとっては棟方志功や八甲田山はお金に換えられない大きな財産であり、青森市の象徴であることをぜひご理解願いたいと思います。
3月13日 予算特別委員会
1 青森市斎場立替時に
ソーラー発電施設を
- 【質問】新たな公共施設の建設に当たっては地球温暖化対策のためのソーラーシステムの導入を図る必要がある。建て替える青森市斎場の屋上部分にソーラー施設を設置する考えはあるか。
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【市民部長答弁】事業者の選定に当たっては事業者選定委員会において、事業の提案内容について総合的に審査・選定する。
要望
地球温暖化対策の基本方針との整合性を図るためにも、今からでも、要求水準書の「エネルギーマネージメント」の内容に具体的にソーラーシステムの設置を条件に加えることを強く要望する。
2 学校の建て替えについて
- 【質問】築40年以上を経過している小・中学校はいくつか。その中に三内小学校、泉川小学区、浪館小学校は入っているか。
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【教育部長答弁】築40年以上経過の学校は小学校24校、中学校6校。三内、浪館、泉川小学校はいずれも含まれる。
コメント
三内、浪館、泉川小学校はいずれも入内断層の近傍にあり、市内で最大級の被害が予想される。3校の早急な建て替えと、併せて地球温暖化対策として屋上部にソーラーシステムの設置を強く要望します。
3 浅虫温泉駅バリアフリー
整備事業について
- 【質問】浅虫温泉駅のバリアフリー整備事業でエレベーターの設置が進んでいるが、観光客誘致、ニーズの観点からエスカレーターの設置の検討は?
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【都市整備部長答弁】エレベーター、エスカレーターの設置可能性の調査で、エスカレーターは階段幅が狭くなり利便性、費用対効果の面で課題があり、県や青い森鉄道と協議の結果設置しないこととなった。
活動日誌
市政報告会 2/6
市政報告会 1/28
3月議会一般質問
棟方志功記念館
2/7県・地熱利活用
拡大フォーラム(資料)
予算特別委員会で取り上げた
泉川小学校
予算特別委員会で取り上げた
西中学校
「ぎかいの森」編集委員として
ホタテ加工業者に取材
朝の街頭演説
5/3憲法を守ろう!