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青森市議会報告NO.10 ダウンロードはこちら
2025(令和7)年第2回定例会
会期5月30日~6月26日

●今議会ではこんなことを聞きました。
●一般質問
●一般質問
1 PFAS汚染について
・一般廃棄物・産業廃棄物のPFAS対策について
・飲用井戸水のPFAS対策について
2 空家対策の取組について
・新規事業:放置危険空家対策事業補助金について
3 自転車ヘルメット着用推進の取組について
・小中学生の自転車ヘルメット購入助成について
●予算特別委員会
1 地球温暖化対策の今年度当初予算について
・省エネ家電・省エネ設備の買い替え補助金について
2 花岡プラザ温泉改修事業進捗状況について
3 桜川福祉館改築事業スケジュール見直しについて
4 青森市斎場建て替え事業の地球温暖化対策について
・新斎場での動物火葬について
6月9日 一般質問
小熊ひと美の6月9日一般質問動画はこちら
1 PFAS(ピーファス)汚染について
テフロン加工のフライパンや、水や油をはじく包装紙、化粧品や自動車塗装、半導体など、これまで広範囲に使われてきた有機フッ素化合物PFASだが、発がん性などの健康被害が疑われている。環境中に放出されると分解されにくく「永遠の化学物質」と呼ばれる。輸入・使用禁止となって10年以上経過するが、今、全国の水道水・井戸水などから国の基準値を上回るPFASが検出され、問題化している。
県内でも三沢市の米軍基地周辺での泡消火剤流出や、八戸市の産廃の不法投棄跡地から高濃度の汚染が発覚した。そこで、青森市内の水と廃棄物の状況及び市のPFAS対策を聞いた。
- 【質問】本市の一般廃棄物のPFASの検査状況と対策は?
-
【西市長答弁】 一般廃棄物は市が、産業廃棄物は民間事業者が処分・管理を行っている。最終処分場の下流の新城川では、水質検査の結果が、国のPFAS基準値である1リットルあたり50ナノグラムを下回っていることから、周辺の生活環境への影響はないと考えている。今後も適切な管理を行っていく。
- 【質問】産業廃棄物のPFASの検査状況と対策、及び不法投棄について市はどのように把握しているか?
-
【環境部長答弁】産業廃棄物の事業者の最終処分場は青森市鶴ヶ坂に3箇所設置されている。年1回の立ち入り検査、毎月の水質検査報告で安全を確認している。
不法投棄は市民の通報やパトロール等により把握している。令和6年度の不法投棄発生件数は102件で、ほとんどが自転車やタイヤ等の一般廃棄物である。不法投棄に対しては、速やかに現地調査を行い、原因者や土地の所有者に対し、撤去されるまで継続して監視・指導を行っていく。
- 【質問】市内の簡易水道を含む水道水については、国のPFAS基準値以下とのことだが、飲用井戸水の利用者に対する市の対応は?
-
【保健部長答弁】井戸等の設置者に対しては、毎年1回以上の定期検査の実施を広報あおもりや市HPで周知しているが、昨今の状況を踏まえ、PFASを含めた飲用井戸の水質検査の注意喚起につとめていく。
- 【質問】水道部の今後のPFAS策対策は?
-
【水道部長答弁】これまでPFASのうち、問題とされるPFOS及びPFOAの検査を、水道水では年2回、簡易水道では年1回実施し、いずれも一度も検出されていない。国は令和8年度からPFOS、PFOAに対する年4回の水質検査を義務づけるが、本市はこれを前倒しで行い、今年度から全ての上水道、簡易水道施設で年4回の水質検査を実施する。
意見・要望
PFOS、PFOAの検査を、国の義務付けより1年前倒しで行うことは前向きの取り組みだ。だが、汚染源は産廃や泡消火剤だけではない。国内ではかつてPFASを扱っていた工場などが汚染源になる例も出ている。国内のこれまでのPFAS使用実績からすると、なお土壌への残留が考えられる。現在市内では汚染は出ていないようだが、油断することなく、引き続き監視と対応を要望する。
2 空き家対策について
放置された空き家が増えている。この冬の豪雪で崩壊が一層進んだ空家が目立つ。市の空き家対策と、空家撤去に関する新しい補助金制度について聞いた。
- 【質問】市の把握する、空き家及び倒壊等の危険のある特定空き家の軒数は?
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【都市整備部長】本市の空き家は青森地区が2417軒、浪岡地区が246軒の合計2663軒。特定空き家は17軒。
- 【質問】今年度から始まる、特定空き家の撤去費用の一部を補助する新しい制度の概要は?
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【都市整備部長】特定空き家の所有者に対して、撤去・解体費用の一部を、上限30万円で市が補助をする。
3 自転車走行の安全対策について
昨年の調査では青森県の自転車ヘルメット着用率は9.1%、全国40位だった。本市でも命を守るヘルメット着用率の向上が望まれるが、市の取組と、他市で行われているヘルメット購入助成の本市の予定の有無を聞いた。
- 【質問】小中学生の自転車ヘルメットの所持率は?
-
【教育部長答弁】令和6年度に所持率の調査を実施し、所持率は、小学生47%、中学生29.6%であった。
- 【質問】県内では8自治体がヘルメット購入費の一部を助成している。黒石市では無償配布を行い小学3年生から中学生までの所持率が81.1%になったとされる。小中学生の自転車ヘルメット購入費助成に対し、本市の考えは?
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【教育部長答弁】小中学生に対する自転車ヘルメットの購入費の助成の予定はない。
意見・要望
来年4月から自転車の交通違反に罰金が科されるなど道交法の改正の周知に併せて、命を守るヘルメットの必要性についても周知の徹底を要望する。
6月17日 予算特別委員会

1 省エネ家電等買い替え・設置補助金事業
- 【質疑】温暖化対策としての省エネ家電・太陽光発電・蓄電池・EV車の充電設備の買い替え・設置補助金事業の概要は?
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【環境部長答弁】4月からの取組の好評を受け、国の令和6年度「物価高騰対応重点支援・地方創生臨時交付金」9096万1千円をあてて増額し、同じ条件で事業を継続。11月28日まで受け付けるが、予算が無くなり次第終了。
要望・意見
関連して市所有車のEV化促進も要望する。
2 花岡プラザ温泉改修事業の進捗状況と予定
- 【質疑】昨年の中断を受け、本年新たに行った温泉井戸掘削事業の概要とスケジュールは?
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【浪岡振興部長答弁】令和7年から8年にかけて債務負担行為を設定し、5月に市内の事業者と1億3178万円で掘削事業を契約。令和8年10月ごろには新しい温泉井戸に切り替わる予定。
3 桜川福祉館改修事業について
- 【質疑】桜川福祉館の改修事業が遅れている理由と今後のスケジュールは?
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【福祉部長答弁】昨年の豪雪により予算編成が厳しいものとなったため、市全体の判断として建て替えスケジュールを先送りとした。現施設は本年8月で休館とし、9月から解体を開始、令和9年1月の完成をめざす。
4 青森市斎場建替事業について
- 【質疑】青森市斎場建替事業でこれまで使われてきたペレットストーブの使用と太陽光発電装置の新たな導入予定は?
-
【市民部長答弁】室内環境の快適性などを検討の結果、空調設備としてパッケージエアコンが採用されたため、ペレットストーブは採用しないとした。太陽光発電については、事業者からの提案がなかったため導入はしない。
- 【質疑】動物火葬はどのようになるか。
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【市民部長答弁】新斎場では動物火葬炉を斎場内に整備し、専用の控え室も設ける。斎場内でペットの遺体を引き渡し、火葬直前まで見送ることができるようになる。
一般質問の前に
所見を述べました
今年の4月26日は青森県にとって特別な日でした。英仏に依頼した、原発の使用済み核燃料の再処理で出た核のゴミ=高レベル放射性廃棄物ガラス固化体が、六ケ所村に最初に運び込まれてから31年目となる日です。
ガラス固化体の貯蔵期間は30年〜50年とされ、最初の取り決めどおりであれば31年目となる今年4月26日に、最初の搬出となってもいいはずでした。ところが、肝心の搬出先=最終処分場はまだ日本のどこにもありません。処分場の建設には30年以上かかるのは確実で、貯蔵の最終期限の2045年にはとうてい間に合いません。
もし最終処分場ができなければ、この核のゴミは六ヶ所に、下北半島に、永久に置き去りにされるのでしょうか?
小熊ひと美
活動日誌
25年4月~6月

浪岡

花岡緑道公園


民生環境委員会
駅前庁舎さんぽぽ
埼玉県日高市

六ヶ所再処理工場

青森駅前

埼玉県日高市視察

東京都江戸川区視察

自衛隊機墜落 安全対策申入
青森県庁
(RABニュース)